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開業準備の楽しさ
化粧品の製造や販売を始めたいという方々の動機は様々です。
「これだ!」という商品との出会いによって輸入を考える方、既存の事業とは別の収益の柱を設けたい方、趣味でつくってみた石鹸が予想以上の反響で正規で販売しようと思う方等々、お話を伺うとその経緯が興味深いです。
先日、介護関係の事業を行っている方のご相談を受けました。
その業者さんの目論見は、「障害者の方々の仕事にするために手作り石鹸を製造販売したい」というものでした。
高い志のもとに様々な事業を進める姿はこちらも勉強になりますね。
そういった開業の準備に関われるのは、非常に楽しい作業です。
開業準備や新規事業の計画をしている事業者さんは独特のワクワク感や熱を持っている気がします。その熱の方向性が危うい時は、あえて冷静になってもらうような話をすることもありますが、ついつい一緒になってアイデアを出してしまう事もあります。
製造所の予定地も同行して基準を満たせそうかを確認してきました。
その道すがら、障害者の方々をめぐる課題についての話を聞き、「行政書士の立場からでもまだまだできることがあるなあ。」と感じました。
ひとつの相談事が仕事に結びつけばもちろんうれしい話ですが、依頼者の何気ない一言から「思わぬ仕事のヒント」を得られることがあるのが、この仕事の醍醐味だと思ってます。
今の業務も、お客さんからもらったヒントで成り立っているようなものです。
来週も東京の業者さんに面談する予定ですが、「どんなヒントを得られるだろう」とつい楽しみになってしまいます。
成約して仕事になったらなったで大変なんですけどね。
(2010年4月4日 川村浩史)