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研修生の法的保護情報講習

地元豊田市のある組合様からのご依頼で、外国人研修生に講義をしてきました。
対象となっているのは「技能実習生」として来日し、日本語と日本の製造業の技術を学んでいる中国人の方々です。
僕が例えば北京語などでスラスラと解説できればいいですが、そこまでの語学力はないので通訳付きで話すことになります。皆さん真剣に聞いてくれるのでありがたいですが、とにかくこの講義は長時間なんですよね。
朝の8時半ぐらいには始めて、みっちり丸一日かけて夕方5時半まで。
技能実習のプログラムの一環なので、指定の時間をクリアする必要があるわけです。
入管法など在留資格に関係する手続きの説明、また日本の労働法関係の様々な制度を説明することになります。
聞く方も大変ですが、話すこちらも通訳する方もかなりの重労働です。
少しでも退屈しないように、実務上の体験談をおりまぜて話したり、笑いのひとつも取りたいと工夫をしています。
僕が話す、通訳してもらってやっと意味が伝わるという順番なので笑いを取るのは全然うまくいってませんけどね。

休憩時間に少し雑談として聞いてみると、現地でかなりの倍率をくぐり抜けて選ばれて来ているらしく、勤勉さや意欲の高さがうかがえました。

面白かったのは、彼女ら(女性ばかりでした)の住んでいる寮の隣のおばあちゃんとのやりとりです。野菜を分けてもらったり、生活習慣の違いで怒られたり、ローカルな国際交流を日々しているようです。

国と国では関係がよくなったり悪くなったり様々ですが、「一般人には関係ないよね」というのが日々の実感です。

(2011年1月1日 川村浩史)



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